立山駅は、富山県中新川郡立山町にある立山黒部アルペンルートの富山側の出発地点です。ロッジ風の駅舎は2階建てで、1階は富山地方鉄道の駅、2階は立山ケーブルカーの駅となっています。立山駅と扇沢駅の間を結ぶ立山黒部アルペンルートは、クルマの通り抜けが禁止されているため、ケーブルカー、バス、ロープウェイなどを利用して移動すると良いでしょう。立山駅にクルマをとめて扇沢駅へ向かう場合、マイカー回収サービスを利用してクルマを移動させることができます。

立山黒部アルペンルートには大自然を堪能できる見どころが数多くあります。5月でも積雪が残っている「雪の大谷」は、雪の壁に挟まれた道をバスで通ることができ、標高2,450mに位置する「室堂平」では、「みくりが池」や「地獄谷」、「立山三山」などを見ることができます。大観音峰から黒部平をつなぐ「立山ロープウェイ」は動く展望台ともいわれており、「黒部湖」や「後立山連峰」を眺めながら全長1,710mの空の旅を楽しめます。
また、立山駅周辺にはホテルや温泉宿があり、観光に訪れた方が宿泊する施設も充実しています。

立山駅へのアクセスは電車かクルマがオススメです。電車では電鉄富山駅から立山駅まで快速急行で50分ほどで到着します。富山駅からクルマで向かった場合は55分ほどで到着するため、電車でもクルマでもほぼ到着時間に差はありません。立山駅周辺には6つの駐車場があり、合計で900台ほどクルマがとめられるほか、混雑時には600台ほど駐車できる臨時駐車場も用意されています。そのため、クルマで向かっても駐車場に困らず、快適なおでかけができるでしょう。

立山駅周辺にある観光スポットを紹介します。

• 黒場ダム
  富山県立山町にある「黒部ダム」は長野県との県境近くにあるダムのことで、立山駅からはケーブルカーやバス、ロープウェイを乗り継いで到着します。
  黒部ダムの見どころは6月下旬から10月中旬まで実施している観光放水です。毎秒10トン以上の水がダムから放出され、天気が良い日は虹がかかるところも見られます。黒部ダムにはダムのえん堤や展望台など放水が見られるポイントがいくつかあるため、いろいろな場所で眺めるのもオススメです。


• 美女平
  「美女平」は、豊かな原生林に囲まれた森のことで、60種類以上の野鳥が観察できるバードウォッチングの場所としても人気を集めています。また、全国「森の巨人たち百選」にも選ばれた巨木もあり、樹齢200年以上のブナの原生林や、樹齢1,000年以上もある立山杉など圧巻の景色を眺めることができます。10月には木々が色づき、遊歩道から紅葉狩りを楽しめます。

立山駅からこれら観光スポットに訪れる場合は、クルマを立山駅周辺の駐車場にとめ、ケーブルカーなどを乗り継いで向かいましょう。立山駅周辺にある駐車場は無料でとめられるところもあるため、事前に駐車場情報を調べておくと良いでしょう。 立山駅から扇沢駅までの片道・往復切符は予約して購入することができるため、マイカー回収サービスを利用される方は、立山駅から扇沢駅までの片道切符を利用しておでかけするのもオススメです。

立山駅周辺には、食事やショッピングができるお店もあります。

• あおき
  「あおき」は立山駅から徒歩1分ほどのところにある飲食店で、ログハウス風の店内でゆったりと過ごすことができます。メニューはカレーや丼もの、定食まで豊富にそろっており、口コミではコロッケも人気です。立山駅を利用する観光客がよく利用しており、駐車場の用意はないものの、立山駅から徒歩で訪れることができる距離のため、駅前の駐車場を利用すると良いでしょう。


• おにぎりの志鷹
  「おにぎりの志鷹」は立山駅から徒歩1分ほどのところにある地元の有機米で作られたおにぎりが食べられるお店です。おにぎりのほかに蕎麦などのメニューもそろっています。テイクアウトもできるため、おにぎりの志鷹でおにぎりを買って立山駅から観光スポットへ向かい、そこでお食事をするのも良いでしょう。おにぎりの志鷹に駐車場はありませんが、立山駅周辺に駐車場が多数あるため、駅前にクルマをとめて買いに行くことができます。


• 立山駅売店
  立山駅構内にある「立山駅売店」はケーブルカーや富山地方鉄道を利用する方に利用されています。防寒具や雨具など、天気が変わりやすい山で重宝するアイテムを取り扱っているほか、お菓子などお土産にもぴったりの商品もそろっています。立山駅売店は改札に入る前にあるお店のため、誰でも利用できます。

立山駅周辺には飲食店やお土産店などがあり、これらのお店には駐車場の用意がないことも多いですが、駅周辺に駐車場が複数あるためクルマでも安心してアクセスできます。立山駅周辺の駐車場を利用する場合は駐車場からお店までのルートを確認し、近いところにとめると良いでしょう。

立山駅周辺では、7月から9月にかけてさまざまなイベントが開催されており、多くの観光客で賑わいます。

• 立山夏山開き
  「立山夏山開き」は7月上旬に行われるイベントで、立山黒部アルペンルートや日本の滝百選に選ばれた称名滝に訪れる観光客、登山客の安全を祈願します。安全祈願のほかにもさまざまな催しが立山駅前広場で行われます。


• たてやまドンドン祭り
  「たてやまドンドン祭り」は毎年8月中旬に立山グリーンパーク吉峰で開催されるイベントで、ステージでショーが行われるほか、屋台の出店もあります。たてやまドンドン祭りの目玉は1,000発ほど打ち上げられる花火です。間近で鑑賞することができ、毎年多くの人が訪れます。
  駐車場の用意はありますが、台数に限りがあるため少し離れたところにクルマをとめて公共交通機関を利用するのがオススメです。無料シャトルバスの運行もあるため、事前にシャトルバスが出発する場所と周辺の駐車場情報を調べておくと良いでしょう。


• 布橋灌頂会
  「布橋灌頂会」は昔、霊山立山への登拝を許されなかった女性が、白装束姿で白い布の敷かれた橋を渡って極楽浄土を願ったとされる儀式を現代に再現したイベントです。
  立山町芦峅寺地内で開催され、イベント当日は白装束に身を包んだ女性が、閻魔堂で懺悔のための儀式を行い、その後、橋を渡るのですが、白い衣を纏った女性たちが赤い布橋を渡る荘厳な光景を見に多くの観光客が訪れます。

このように、多くの観光客が訪れるイベントの時期は、駐車場の用意がある場合でも満車になる可能性が高いため、駅周辺にクルマをとめて公共交通機関を利用することも検討すると良いでしょう。駅周辺の駐車場を利用する場合、駐車料金や最大料金の有無を調べておくと安心です。
また、シャトルバスを運行しているイベントもあるため、事前に情報を調べ、シャトルバスが出発する場所の近くにある駐車場を利用するのもオススメです。

立山黒部アルペンルートはクルマで通行はできませんが、立山駅周辺には複数の駐車場があるため、クルマをとめて公共交通機関で黒部ダムや美女平など自然が美しいスポットへアクセスできます。

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