箱根山の北西部にある金時山は、神奈川県と静岡県にまたがる標高1,212ｍの山です。
有名な「金太郎伝説」の舞台といわれている金時山は、初心者にもオススメの登山コースなど、複数のコースや登山口があり、自分のレベルに合わせて登ることができます。
コース途中には見どころが豊富にあり、山頂からは箱根の山々や大涌谷、芦ノ湖などが見えるほか、天気が良い日は富士山の雄大な景色が望めます。秋の紅葉シーズンは見事に色づいた紅葉を見ながら登山を楽しめるため、多くの登山客が訪れます。さらに、登山帰りに箱根温泉に立ち寄ることもできるため、登山で疲れた体を癒すのも良いでしょう。
登山するときに気になる天気や渋滞状況、紅葉の色づき具合などは、金山寺の入り口である仙石原の乙女峠の様子をライブカメラで実際に確認でき、通行止めなどの情報は南足柄市観光協会や南足柄市の公式サイトで最新の情報を確認できます。
金時山に登る場合は登山口がいくつかあるため、どの登山口からどのコースを登るかによってアクセス方法が変わります。新宿から高速バスで「乙女峠」までは2時間ほどでアクセスできるほか、登山口周辺に駐車場があるためクルマでもアクセス可能です。登山口ごとに駐車場料金やトイレの有無が異なるだけでなく、コースごとに見どころや難易度が違うため、事前にしっかりと情報を調べて自分に合ったコースを選ぶことが大切です。

金時山登山口ごとに、駐車場の有無や料金などを紹介します。

• 金時神社入口
  「金時神社入口」は、ほかの登山口より金時山山頂に近い登山口です。初心者が金時山を登るのにオススメの所要時間2時間30分ほどのコースの入り口でもあります。「金時神社入口」というバス停が近くにあり、バスでもアクセス可能ですが、トイレや無料の駐車場があるためクルマで訪れることもできます。金時神社入口は利便性が高い登山口のため、紅葉シーズンなどは大変混雑します。無料駐車場が満車の場合は、近くのゴルフ場の登山者用有料駐車場にクルマをとめることもできます。


• 金時登山口
  金時登山口は箱根湯本駅から箱根登山バスでアクセスできる便利な登山口です。バス停の目の前にある「ラーメン蔵一」には駐車場があり、登山客も有料でクルマをとめることができます。ラーメンのほかカレーやかつ丼などのメニューもあり、登山後に美味しい食事を堪能できます。


• 乙女峠口
  「乙女峠」を経由するコースで登山するときは、「乙女峠」というバス停から登るのがオススメです。新宿から高速バスでも行けるため、東京からのアクセスもしやすい登山口です。
  バス停の前には登山客もクルマをとめられる「ふじみ茶屋」がありましたが、2020年にリニューアルされて「FUJIMI CAFE」になり、駐車場は店舗利用者のみになりました。そのため、クルマでアクセスする場合は、少し離れたところにある乙女駐車場の利用がオススメです。無料で利用できるだけでなく、自動販売機やトイレもあって便利です。


• 足柄峠（地蔵堂）
  足柄城址などの観光スポットもある足柄峠周辺には、車道沿いに駐車場が点在しています。また、トイレや駐車場が完備された地蔵堂にクルマをとめて、足柄峠を通るコースもあります。
  台風や土砂災害の影響で通行止めになっていることもあるため、足柄峠を通って金時山登山するときは事前に情報を調べておきましょう。

金時山の見どころはコースによってさまざまです。訪れたいスポットから登山コースを選ぶのも良いでしょう。

• 公時宿り石
  金時神社入口から25分ほど歩くと、金太郎伝説で有名な「公時宿り石」があります。巨大な岩が2つに割れており、下にあるスペースは金太郎と母親がそこで暮らしたという言い伝えがあり、写真撮影スポットとしても人気があります。


• 夕日の滝
  金太郎が産湯をつかった滝として言い伝えられている「夕日の滝」は、夕日に映えるほどの美しさからその名がついたといわれています。地蔵堂から出発するコースの途中にあり、夏は水遊び、秋には紅葉を楽しめる人気スポットです。駐車場もあるためクルマでアクセスすることもできます。


• 元祖 金時茶屋
  金時山山頂にある「元祖 金時茶屋」では、名物の大粒なめこ入りみそ汁やおでん、うどんなどの軽食のほか、おしるこなどの甘味、ホットドリンクなども提供しています。金時山山頂からの絶景を眺めながら食事やドリンクを楽しめます。

金時山周辺の温泉施設はたくさんありますが、基本的には金時山の登山口から少し離れた場所にあります。登山帰りにクルマで日帰り温泉に立ち寄るほか、宿泊施設に泊まるのも良いでしょう。
広葉樹林に囲まれた露天風呂が人気の「あしがらの温泉 おんりーゆー」は、宿泊や食事ができるほか日帰り温泉として利用できます。東名高速道路の大井松田ICから20分、足柄峠から25分ほどのところにあり、80台ほど収容可能な無料駐車場も完備されています。
ほかにも、箱根町大平台にある「姫之湯」は、登山帰りにオススメの日帰り温泉です。温泉のほか個室利用の休憩も可能で、登山で疲れた体を休めることができます。金時登山口からクルマで16分ほどのところにあり、駐車場も10台分完備されているためクルマでアクセス可能です。
金時山周辺の温泉施設は基本的に駐車場が完備されているため、クルマでアクセスしやすいです。登山帰りに温泉に行く場合は、営業時間や駐車場の規模、ルートなどを事前に確認しておきましょう。

金時山周辺にはオススメの観光スポットがたくさんあります。金時登山口から徒歩15分ほどのところにある「箱根ガラスの森美術館」は、ヴェネチアン・グラスや現代ガラス美術の展示を行っている箱根の人気観光スポットです。ガラス体験工房や季節の花が見られる庭園もあります。隣接する有料駐車場には150台の大型駐車場があり、クルマで訪れることができます。
ほかにも、火山活動の迫力が感じられる「大涌谷」は、箱根の代表的な観光スポットです。温泉地で茹でた黒たまごは、大涌谷の名物となっています。金時登山口から大涌谷まではクルマで14分ほどで、大涌谷には有料の駐車場が完備されています。
金時山周辺の観光スポットには基本的に駐車場が完備されているのでクルマで立ち寄ることができます。大涌谷など箱根の人気観光スポットは大型連休や紅葉シーズンだけでなく、休日や夏休み期間中も混雑するため、時間に余裕を持って訪れるか、または周辺の駅前の駐車場にクルマをとめてバスを利用するのもオススメです。

金時山に登るための登山口周辺にある駐車場が満車の場合、すぐに駐車場が空く可能性は低いため、周辺の駐車場やほかの登山口の場所なども確認しておきましょう。
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