「中尊寺」は岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院で、「中尊寺金色堂」をはじめとする3,000点以上の平安時代の国宝や重要文化財などを有した東日本随一の安仏教美術の宝庫ともいわれています。また、中尊寺および周辺は、「平泉－仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群－」として2011年に世界遺産にも登録されました。
見どころの多い中尊寺のなかでも有名なのが、堂内外が金箔で覆われた皆金色と称される中尊寺金色堂です。豪華な装飾が施された内部には、仏像のほか奥州藤原氏歴代当主のミイラが眠っています。さらに夏は「中尊寺ハス」が咲き誇り、秋は参道沿いに並ぶイロハモミジなどが紅葉するなど、四季折々の景色を楽しめます。
ほかにも、中尊寺では合計11ヶ所で御朱印がいただけるため、「御朱印巡り」も人気です。通年開いているのは本堂・讃衡蔵・金色堂の3ヶ所で、中尊寺金色堂で金銅華鬘デザインのオリジナル朱印帳を購入すると、見開きの珍しい御朱印をいただくことができます。
中尊寺の最寄り駅はJR東北本線の平泉駅やJR東北新幹線の発着駅である一ノ関駅で、どちらの駅からも中尊寺まで行けるバスがあり、東京から一ノ関駅までJR東北新幹線で2時間半ほどでアクセスできます。クルマの場合は東北自動車道の平泉・前沢ICから5分ほどで中尊寺に着きます。

中尊寺にクルマで訪れる場合は、町営の「中尊寺第一駐車場」と「中尊寺第二駐車場」のほか、本堂までの距離が近い「坂の上駐車場」などの有料駐車場を利用できます。
中尊寺第一駐車場は中尊寺の表参道の入り口から近くにある駐車場で、お食事処やお土産屋もあって便利です。駐車台数は140台以上ありますが、紅葉シーズンや休日などは大変混雑します。
中尊寺第二駐車場は駐車台数320台以上の大型駐車場で、中尊寺へは徒歩11分ほどでアクセスできます。平日や閑散期などは閉鎖されている場合もあるため、町営駐車場の混雑・営業状況が確認できる平泉観光協会や平泉町のサイトをチェックすると良いでしょう。
また、中尊寺は標高130mほどの丘陵にあるため、参道は月見坂と呼ばれる坂道が続きます。坂道を歩いて向かうのが難しい方は、中尊寺まで徒歩3分ほどで行ける坂の上駐車場を利用するのがオススメです。
中尊寺周辺には町営駐車場などがあるため、クルマでアクセスする場合でも安心です。しかし、観光シーズンや休日などの観光客が多い場合は駐車場の混雑が予想されます。臨時駐車場が解放される場合もあるため、中尊寺に訪れる際は周辺の駐車場情報を調べておきましょう。

中尊寺周辺には地元の名物グルメを楽しめるお店が多く、ランチやディナーだけでなく、歩き疲れたときには甘味を楽しみながら休憩することもできます。

• 盛り出し式わんこそば 駅前芭蕉館
  中尊寺周辺で岩手グルメ「わんこそば」を楽しむなら「駅前芭蕉館」がオススメです。あらかじめおそばをお椀に盛って提供され、自分のペースで薬味を加えながら食べることができる盛り出し式の「平泉わんこそば」を堪能できます。夜は営業していないため、ランチの時間帯に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
  中堂寺参道からはクルマで3分ほどの場所にあり、20台ほどの駐車場を完備しています。また平泉駅前にあるため、電車で訪れることも可能です。


• もち膳 夢乃風
  中尊寺周辺には平泉・一関グルメの「もち膳」が楽しめるお店もあります。「夢乃風」では「藤原三代お餅膳」という6種類のおもちが楽しめるもち膳が人気です。もち膳以外におそばなどのメニューもあるため、ランチ利用もオススメです。
  夢乃風には駐車場も完備されているためクルマで訪れることもできますが、中尊寺参道入り口から徒歩7分と近いため、中尊寺周辺の駐車場にクルマをとめて歩き疲れたときに休憩がてら立ち寄ることもできます。

このように、中尊寺周辺の飲食店はお店ごとに駐車場を用意していることが多いですが、中尊寺の駐車場にクルマをとめて歩いて周辺のお店を巡るのもオススメです。その際は最大料金がある駐車場を選ぶと、駐車料金を気にせず観光や食事を楽しむことができるでしょう。

中尊寺では、季節に合わせたイベントが開催されています。

• 紅葉銀河
  中尊寺は紅葉の名所としても有名です。例年10月下旬から11月中旬にかけては、中尊寺境内をライトアップする「紅葉銀河」が行われます。参道に立ち並ぶ赤や黄色に色づいた紅葉がライトアップされるだけでなく、ライトアップされた弁財天堂が水鏡に映る美しい光景を目当てに、県内外から多くの観光客が訪れます。


• 藤原まつり
  中尊寺のイベントとしては「藤原まつり」も有名です。藤原まつりは藤原氏三代の栄華を再現したお祭りで、春と秋の2回行われます。特に毎年5月1～5日に開催される春のまつりは全国的にも有名で、芸能人ゲストが義経に扮して行う「源義経公東下り行列」は多くの観光客が沿道を埋めて賑わいます。春の藤原まつりは、開催期間がGWに被っていることもあり、周辺道路や駐車場も大変混雑します。

イベント期間中の中尊寺周辺道路は混雑が予想されるため、事前に迂回ルートや交通情報を調べておくと良いでしょう。また、中尊寺周辺の駐車場は満車になる可能性が高いため、臨時駐車場の場所などを確認しておくほか、平泉駅や一ノ関駅周辺の時間貸駐車場（コインパーキング）にクルマをとめて、バスで中尊寺に向かう方法もオススメです。平泉駅や一ノ関駅周辺の駐車場情報を調べ、事前に駐車スペースを確保しておける予約制駐車場の利用も検討しましょう。

中尊寺周辺には、中尊寺とあわせて巡りたい観光スポットがたくさんあります。

• 毛越寺
  「毛越寺」は、中尊寺とともに「平泉－仏国土（浄土）を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群－」の構成資産として世界遺産に登録されている天台宗の寺院です。国の特別史跡、特別名勝に二重指定されており、「浄土庭園」など見どころが豊富です。
  毛越寺周辺には330台収容の有料駐車場があるため、クルマでアクセス可能です。クルマを利用すれば中尊寺から4分ほどで行くことができるため、あわせて巡るのがオススメです。


• 猊鼻渓
  「猊鼻渓」は、砂鉄川の浸食によってできた岸壁（全長2km・高さ50～100mほど）が両側にそびえ立つ渓谷です。奇岩や滝、洞窟などが点在する迫力ある景色が楽しめる「舟下り」が名物で、穏やかな流れに乗って四季折々の壮観な光景を目当てに多くの観光客が訪れます。中尊寺からはクルマで25分ほどの距離にあり、船着場周辺には無料と有料の駐車場があるため、クルマでアクセス可能です。利用したい駐車場を間違えないよう、事前に駐車場の場所や料金を確認しておきましょう。

中尊寺周辺にある観光スポットは距離が離れていますが、駐車場の用意があるところが多いためクルマで移動するのがオススメです。事前に駐車場の場所や料金などを調べておきましょう。
また、混雑が予想される観光シーズンなどは一ノ関駅などの時間貸駐車場（コインパーキング）にクルマをとめてバスで移動することもできます。

「タイムズのB」の駐車場予約サービスなら、イベントのある日や観光シーズンなど、中尊寺周辺の駐車場の混雑が予想される場合でも、予約で駐車スペースを確保して快適におでかけすることができます。中尊寺へおでかけの際は、ぜひご利用ください。